①アントワーヌ・プレジウソについて
アントワーヌ・プレジウソは、1957年にジュネーブで生まれ、7歳で早くも機械式時計の組み立てを完成させるという早熟の天才でした。
この後もスイスで最も権威ある時計学校を首席で卒業するなど、その経歴は輝かしいものがあります。
現在においては、ミニッツリピーターや永久カレンダーなどの複雑機構を備えた時計を製作する現役の時計師の数少ない一人として活躍しています。
彼の作品は、全てジュネーブ郊外の本人の工房で手作業で仕上げられており、いわゆるジュネーブクオリティを満たしながらデザイン的には独創性が追求されております。
②Audemars Piguetについて
Audemars Piguetの歴史は、二人の時計師の出会いから始まりました。
ジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲは、幼いころに同じ小学校に通いましたが、その後青年になって1857年に再会しました。
その頃、オーデマは既に自分の工房を持っており、ピゲも独立して仕事を始めていましたが、オーデマがピゲに時計製作を依頼したことから、二人は旧交を温めるようになり、1881年には共同出資してAudemars Piguetを設立して、複雑時計探求の旅路につきました。
この後、Audemars Piguetは伝統に立脚しつつ先端技術を駆使して複雑時計を製作するメーカーの一つとして確固たる地位を築いていくことになります。
1972年にはステンレスを素材として、「ロイヤルオーク」を製作し、この世界初のステンレス腕時計は今やAudemars Piguetの代名詞にもなっています。
③BLANCPAINについて
BLANCPAINは、1735年にジャン・ジャック・BLANCPAINが創立した約300年の歴史を持つメーカーです。
この間、BLANCPAINはクォーツには一切手を出さずに機械式時計を一貫して製作してきました。
なかでも「時計製作における六大傑作」といわれる六つの複雑機構を全て包摂し、シックスマスターピースとしてラウンド型のケースに収めたモデルはBLANCPAINの真髄を体現しています。
また「六大傑作」を一つの機械に組み込んだ創立年に由来する「1735」もBLANCPAINの最高傑作として有名です。
また3時位置に日付表示、6時位置に秒表示を備えた「2000」シリーズや100mの防水機能と100時間のパワーリザーブ機能を備えた「2100」シリーズはBLANCPAINの伝統と現代的な価値観との融合によって成り立つ製品であり、厚みのある伝統に安住しないBLANCPAINの進取の気象を現わしています。
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